機動戦士ガンダムMSV‐R ジョニー・ライデンの帰還 (2) (カドカワコミックス・エース)

著者 :
  • KADOKAWA (2011年4月26日発売)
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感想 : 9
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「ジョニー・ライデン」をめぐって水面下で繰り広げられているあれこれ。1年戦争時にキシリアが創設したエース・パイロット部隊「キマイラ隊」。彼らが設立された目的が連邦との戦争のためでなく、何かを秘匿するためにだとしたら?という疑問。その秘匿されている何かの鍵となるであろう「ジョニー・ライデン」。彼をめぐる騒動は、そういうことらしいです。「ミナレット」というコードネームの何かをめぐっての物語か。

登場人物が多い。
元キマイラ隊のスナイパーで、民間警備会社所属のジャコビアス。青いゲルググを駆る、元キマイラ隊パイロットのユーマ。政治家のオクスナー。そしてそして、まさかのゴップ。
ジャブローの奥で紅茶飲んでいて下さいだったゴップが、この物語では重要な立ち位置になるとは。オクスナーが言っていました、1年戦争からここまで生き残って手腕は恐るべきモノだと。ライバルとなる多くの軍人上層部が死んでしまったのにも関わらず、いまだに生き残り影響力を増しているという軍人よりも政治家としての強さ。
無能軍人として置物だった設定のはずなのに、だからこそ生き延びて新たな役割を与えられて輝いてしまうという、歴史の妙よ。
「ジョニー・ライデン」で一躍注目の的です。

意外という点ではゴップ。予想通りという点ではAE。
いつでもどこでも、宇宙世紀の戦乱には関わってくるAEです。本当にAEがなければ、もうちょっと平穏な時代だったんじゃなかろうか。どうだろう。なかったらなかったらで、違う会社が似たような立ち位置になるだけかも知れないけど。ビスト財団とか。
あそこは違うモノ隠し持っているから、別枠か。
宇宙世紀の闇は深い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年11月9日
読了日 : 2021年4月24日
本棚登録日 : 2021年4月24日

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