トイレに眩む第一話。
あの汲み取り式トイレの、どうしようもない気持ち悪さ。
あの描写見事。経験者の感覚をあますところなく、伝えてくれてます。
あと、最後の話。
何が虚で、何が実なのか。誰にとって虚で、誰にとって実なのか。記録は実で、記憶が虚なのか。記録が虚で、記憶が実なのか。
乱暴にいうと、個人個人の知覚したもんが、実。それ以外は虚。
全ては、個人主観で決まること。
でいいですか。乱暴ですが。
そういう感覚が、京極夏彦の小説の伏流水なんでしょうね。読んだことあるの、少ないけれど。
この「」談シリーズだから、余計に思うのかもしれないです。
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- 感想投稿日 : 2013年2月7日
- 読了日 : 2013年2月7日
- 本棚登録日 : 2013年2月7日
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