マリモさんのレビューを読んで。
ステキなラブストーリーでした。
お話の初めは、ジュゼッペが何かに夢中になる様が面白おかしく書き綴られていて、街のみんなと一緒に読者も、ジュゼッペのことを半ば呆れて見ているのではないかと思います。
ペチカに恋をしてから、今まで夢中になってきた数々のこと、オペラ、三段跳び、サングラス集めetc.がなぜか役に立って、『え?“ベストキッド“の車にワックスがけしてただけでいつの間にか空手が強くなっちゃうやつ?』(←伝わってますか?)的な感じでますますププッと面白くなってきます。
でも、後半はもう切なくて切なくて、ジュゼッペの友だちのハツカネズミと同じく、『ジュゼッペ!違う!そんなの間違ってる!』と叫びたくなってしまいました。
でもそれは間違っているんじゃなく、私にはジュゼッペのようなそんな真っ直ぐな愛し方ができないだけなんでしょうね。
相手が笑顔になってくれることだけを考えて、どこまでも自分を犠牲にする。そんなジュゼッペの姿に胸が引きちぎられそうになります。
なんだかおとぎ話のようなお話で、昔ハマってよく観ていた野島伸司のドラマの世界観に似ているなぁと思いながら読みました。
とてもとても切ないラブストーリーでした。
マリモさん、素晴らしい本に出逢わせていただきありがとうございます!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年6月16日
- 読了日 : 2022年6月16日
- 本棚登録日 : 2022年6月16日
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