セルビアン・フィルム 完全版 [DVD]

監督 : スルディアン・スパソイエヴィッチ 
出演 : スルディアン・トドロヴィッチ  セルゲイ・トリフュノヴィッチ  エレナ・ガブリロヴィッチ  カタリナ・ズティッチ 
  • 角川書店 (2012年7月26日発売)
3.35
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本棚登録 : 48
感想 : 8
3

史上最悪とかこれは上映していいのかとか
そんな評判をあちこちで見かけると
気になるのが人間ってもので
基本ホラーは苦手だけど劇場まで行きました

で、拍子抜けして帰ってきた
(明らかに期待しすぎた私が悪い)

もちろん内容はエグいしグロいし
ありえないことてんこ盛りで
目を覆いたくなるシーンも多々あるし
観終わった後は何とも言えない疲労感に襲われたけど
肝心な部分はちゃんとオブラートに包まれていて
直接的なものは案外少なかった感じがする

そもそも主人公のミロシュにあれもこれも
やらせましょうと言ったって結局は薬漬けにして
本人がよくわからないうちに事が終わってたってわけだし
薬が抜けて我にかえってビデオテープで
自分の行為を追ったところで
もうすでにリアリティがなくなっているから
見ていてもそれほどキツくもなかった

あの女優さんだって歯を全部抜かれていたけれど
もし叫びながら歯を抜かれいるシーンだったら
マフラーで顔を全部隠しながら
「早く終わってー」とブルブル震えながら観ただろうけど
事はすでに終わっていたし
あとは変態兄貴が登場するくらいで
私のようなホラー初心者には
とても優しい作りになっていたように思われる
(と言ってももちろんエグいですが)

しっかしこの兄貴、本当に変態、ただの変態
多分ミロシュがヴックミルの身元を調べるという為だけに
警察という設定だったのではないかと思っているんだけど
こんな警察本気で嫌です
ヴックミルの変態映画に出るとか本当にありえない
結局AV女優にしろ妻にしろやりたかっただけなのかと
本当にミロシュの妻のことが好きだったなら
あんなことはしないよ
余談ですけどリンゴを食べるシーンはエロかったね

ありえない度で言えば新生児の件が一番ありえない
こんなことを思いつく人がいるんだとむしろ感心さえしたけど
やっぱりありえないよね・・・

最初にあのAV女優が「子供に」って渡したうさぎのぬいぐるみや
ミロシュをお迎えにあがる車のルームミラーに飾られたうさぎとか
ビデオテープに書かれたヘンテコな絵とか
ほどよく気が抜けた部分もあったけれど
とにかく凄まじい映画であったことは確か


【セルビアン・フィルム】予告編
http://www.youtube.com/watch?v=tYuZhAU1C9A

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: movie
感想投稿日 : 2012年6月15日
読了日 : 2012年6月15日
本棚登録日 : 2012年6月15日

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