図書館で借りたもの。
姉弟で切り盛りしている目黒の小さなリストランテ。色艶に満ちた皿の数々と、それぞれの事情を抱えたアモーレども(罪深い味わいに満ちた男と女)を描く幸福な物語。
『手を伸ばせばすぐに抱ける体が横にあると、俺はついその機会を貪ってしまうからだ。』
女性に対して奔放な、シェフの杏二。杏(きょう)ちゃんという呼び名も、なんかそんなイメージあるよね。笑
綾野剛を思い浮かべて読んだ。
『生殖目的のそれを俺は試みたことはないが、その目的がなくてもセックスできる生き物で本当によかった。もしもこの世にセックスがなかったら、俺は夜の大半を途方に暮れて過ごすことになっていただろう。』
ちょっと分かる気がする。
好きな空気感のお話でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年8月6日
- 読了日 : 2020年8月6日
- 本棚登録日 : 2020年8月5日
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