ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部 舞台脚本 愛蔵版

  • 静山社 (2017年12月1日発売)
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感想 : 70
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「ハリー・ポッターと死の秘宝」での戦いから19年。ハリーとその次男アルバスは、ある不快な真実を知ることに…。

リハーサル版は図書館で借りて読了済。
愛蔵版が出たら買おうと思っていて、ハリー・ポッターシリーズを読み返し終わった日に今作が届いた✨

ハリーの息子・アルバス・セブルス・ポッターと、ドラコの息子・スコーピウス・マルフォイが友達って時点で胸熱。
その二人がタイムターナーを使い、セドリック・ディゴリーを死なせないようにするため、過去に行く。
過去を少し変えると未来が大きく変わってしまう。

ドラコに愛する妻と息子が出来たことに感動。
「我々の子ども、スコーピウスが生まれた……我々夫婦にとって、人生最良の日だった」
こんな台詞がドラコから聞けるなんて…。
ドラコが微笑むシーンが結構あって(ほくそ笑むではなく!)、ドラコ変わったなぁと、しみじみ。

ハリーとダドリーに交流があることが分かって嬉しかった。
車内販売魔女の設定よ。
毛布を使った、過去から未来への伝言が鳥肌もの。

2020.6.30再読
ハリーとドラコの仲は最悪だったのに、その息子たちは親友だなんて面白いよね。
そのハリーとドラコも昔よりは全然マシだけど!
同じ父親として語り合ったり。
『ドラコは感謝をこめてハリーに向かって微笑む。』って、昔じゃ考えられないシーン!

この本で感慨深いのはやっぱりスネイプのセリフ。
『アルバスに伝えてくれ――アルバス・セブルスに――私の名前が付いていることを、私が誇らしく思うと。』

ほんの少し歴史を変えると全然違う未来になる。面白いけど恐い。
(自分だったら1ミリ過去を変えたくない!今を変えたくない!!)

ロンとハーマイオニーは結婚していない世界でも少なからず想いあってるのがいい。

日本でも2022年に舞台化するそう。
日本人キャストのハリーポッターはどんな感じになるのかな。

2021.11.21再読
ドラコの息子が明るくて、しかもハリーの息子と友達になるというのがいいなぁ。
車内販売魔女の設定、怖すぎでしょ。
“目的地に着く前に、誰かに汽車を降りさせたことは決してない。1度も。降りようとしたやつはいる――シリウス・ブラックと悪ガキ仲間、ウィーズリーの双子兄弟フレッドとジョージ。全員失敗した。なぜならこの汽車は――誰かが降りるのを嫌うのだ…。”
このシーンは映像で見たい!

セドリックを助けようと過去に向かったアルバスとスコーピウス。2人が過去を少し変えただけで未来は大きく変わってしまう。
ハリーが死にヴォルデモートが支配している未来、ロンとハーマイオニーが結婚していない未来…。
時間って繊細だ。少しの選択の違いで全然違う未来になる。

壮年期のハリーたち。その中でもドラコに注目して読んでしまう。妻を愛し、息子を愛し、かつて嫌いだった相手に自分の心を打ち明けて…。
“私は君と彼らの仲がうらやましかった――ウィーズリーとグレンジャーだ。~中略~君は――君たち三人は――輝いていたんだ。わかるか?君たちはお互いが好きだったし、楽しんでいた。私は君たちの友情が何よりもうらやましかった”
“私がおまえの母親のどこを一番愛していたか、知っているか?母上はどんな暗い中でも私に光を見出させてくれた。世界を――少なくとも私の世界を――おまえの言い方を使うなら、「濁った」世界を変え――より明るくしてくれた”
“私は、これを使いたい気持ちをやっと押さえながら保管してきた。アストリアに一瞬でも会えるなら、魂を売り渡してもよいと思いながら…。”
※これ=逆転時計

2022年夏には日本人キャストで上演!
観たいけどその頃にはタイだ…どれくらいの期間上演してくれるのかな。
映画のキャストで観てみたい…もう少し経てば彼らも年齢的に良さげだし。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年12月4日
読了日 : 2017年12月4日
本棚登録日 : 2021年11月21日

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