旧ソ連邦だったエストニアがなぜ電子政府化を成し遂げ、高効率国家になったのか。スカイプを生み出し、また現在も多くの起業家を輩出する土壌はなぜできたのか。そういった謎に本書は答えてくれます。
そして、日本が抱える問題点にも言及があります。さまざまな要素が絡み合っていると言えますが、要約すれば「必要性」の違いがエストニアと日本の現状を分け隔てているのです。
日本は、今のところまだ人は足りているようですが(実際には人手不足が顕在化してはいるけど)今後、積極的に移民を受け入れない限りは生産人口は大幅に減ることは確実です。そうなった時に今のように無駄を許容できるほどの余裕はなくなります。その前に無駄を排除して、効率のよい行政、政治、経済のシステムを構築する必要があります。
その先生になるのが、エストニアだということです。文章がやや単調なので1点マイナスとしました。
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- 感想投稿日 : 2018年2月12日
- 読了日 : 2018年2月9日
- 本棚登録日 : 2018年2月12日
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