トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術

著者 :
  • サンマーク出版 (2015年2月10日発売)
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『トヨタで学んだ「紙一枚!」にまとめる技術』
著者 浅田すぐる
サンマーク出版 2015年

この本はトヨタで勤めていて、その後1sheet FrameWorks代表を勤めている著者がA3またはA4一枚にまとめる技術を文字通りまとめたものである。

本書では紙1枚にまとめるために、まずトヨタの紙一枚でまとめる文化を紹介している。その特徴として一眼で全体が見える一覧性、枠があるフレーム、枠ごとにタイトルがついてあるテーマの3つを挙げている。これはトヨタが重要しているポイントであり、そしてさらに、その1枚でまとめる上での共通のテーマが5つあり、それが
1目的
2現状
3課題
4対策
5スケジュール
である。
これを基に、著者自身の紙一枚にまとめる技術が描かれていく
それではまとめる技術だが、まとめる技術には大きく分けると3つありそれが
1考えるベースとなる情報を整理する
2自分なりの考えを書類にまとめる
3書類の内容を誰かに伝える
である。
そして、この3つを支援するのが著者自身が考えたエクセル1とロジック3というフレームの集合体である。これらを積極的に使っていくことで最終的には紙0枚つまり紙やペンなしで考えられるようになるいわば考え方の癖をつけることができる。
エクセル1とロジック3って何だよという方は是非とも本書を読んでみてほしい。

ちなみに著者はカイゼンするためには動作化することが重要であると書いてある。動作化とは具体的な行動まで絞っていく作業であり、たとえば、ある人と仲良くしたいと思った時に「コミュにケーションを増やす」では結局何をすればいいのか分かりづらいが、「挨拶を必ずするや、挨拶の回数を増やす」にすればとても分かりやすく実践できる。このような動作化を紙一枚にまとめる技術に応用したのがエクセル1やロジック3なわけだが、この動作化というキーワードはそれ以外でも広く応用しやすいので、この部分だけでも読む価値はある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年3月22日
読了日 : 2024年3月20日
本棚登録日 : 2024年3月20日

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