子供の頃、わたしは「ぐりとぐら」には接していませんでした。
その代わりこの本が家にありました。なかがわりえこ&おおむらゆりこの「そらいろのたね」。
のはらで、ゆうじが飛ばしていた、模型飛行機をきつねがうらやましがり、きつねがポケットから取り出した宝物、“そらいろのたね”と交換にその飛行機をあげました。
ゆうじが家の庭に“そらいろのたね”をまくと、そこから小さな“そらいろのおうち”が咲き、ひよこがやってきて入りました。どんどん水をあげるとんどん“おうち”は大きくなり、猫も入り、ぶたも入り、ゆうじの友達も入り、ぞうも入り、町中の子供たちと動物たちが入っで、楽しいマンションのようになりました。
そこへやってきたキツネが驚いて「ここは、僕のうちだからね。みんな出ていってよ。」。
そして、子どもが百人、動物が百匹、鳥が百羽出ていき、キツネは大きな家を独り占めしましたが……。
そらいろの素敵なおうち、沢山の動物たち。さるかに合戦とウクライナ民話「てぶくろ」と旧約聖書の「バベルの塔」を合わせたようなお話だなと改めて読んで思いました。これは傑作絵本だと思います。キツネは寓話に出てくるような“欲張りなやつ”だけれど、キツネの表情が一番愛おしいです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年6月13日
- 読了日 : 2022年6月13日
- 本棚登録日 : 2022年6月13日
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コメント 5件
goya626さんのコメント
2022/06/13
ちゃたさんのコメント
2022/06/13
Macomi55さんのコメント
2022/06/13
Macomi55さんのコメント
2022/06/13
goya626さんのコメント
2022/06/15