考える読書 (双葉新書)

著者 :
  • 双葉社 (2014年5月21日発売)
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本棚登録 : 214
感想 : 16
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「小説推理」に養老先生が連載していたものが単行本化され、さらに題名を変えて新書化されたもの。だから初めは正直、タイトルと内容の齟齬に少し戸惑ったが、読み進めていくうちに、だんだん養老節に引き込まれていった。養老先生の考え方、視点、私は好きだ。
あの「バカの壁」は、この連載の途中で売り出されてヒットしていたもので、実は私はまだ「バカの壁」を読んでいないので、先にこちらを読めて正解だったかもしれない。
それにしても、帯などに書かれている、出版社が用意したこの本のキャッチコピー、全然違うと思うんだよな・・・。養老先生言うところの、出版社は本を売らなければ「ならない」ゆえのうたい文句なんだろうけど、正直、この本は「読書術」の本ではないと思う。私は養老先生の考え方が好きだから楽しめたけど、「読書術」を読みたくてこの本を手に取った人は、もしかしたら違和感あるんじゃないかと思う。単行本の「小説を読みながら考えた」のタイトルそのままで良かったんじゃないかな・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: enjoy reading
感想投稿日 : 2014年8月26日
読了日 : 2014年8月26日
本棚登録日 : 2014年8月26日

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