DNA検索により、動物学は大きく進歩した。長く人間の友である「犬」という動物について、あまりにも身近で当たり前の存在であったためにわからなかったことがこれほどあったことは驚きだ。
全体の3分の2ほどは翻訳された科学書の常として文章がくどくて読みづらい。しかし、おしまいのほうの犬の知性、犬の将来などの章はぐっと興味がひきつけられる。
ヒトは視覚がだんぜん優位なのだが、犬は目よりも耳と鼻で世界を知る。自分たちで感知できない世界を研究するのは困難を極める。知らぬ間に彼らに苦痛を与えていることが数々あるに違いないのだが、犬は黙ってそれに耐えている。
日本犬は狼の体の特徴を数多く残している。でもそれが犬同士のコミュニケーションに有利に働いているかというとそうでもないようなことが犬ブログを読むと書いてあるんだがどうだろうか…。
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- 感想投稿日 : 2012年9月26日
- 読了日 : 2012年9月26日
- 本棚登録日 : 2012年9月26日
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