書店ガール 6 遅れて来た客 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所 (2017年7月11日発売)
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「書店ガール」の第6弾。
店長として店に特徴をだすポリシーの彩加。
学校司書として「本はいらない」という子どもの言葉に悩みながらも本の楽しさを伝えようと奮闘する愛奈。
慣れないメディアミックスの折衝に忙殺される伸光。

前半は、お店が閉店することになり誰にも言えなく自分一人で悩む彩加、学校での本を進めることに悩み、前任者のプレッシャーに押し潰されそうな愛奈、慣れない仕事や交渉事に押し潰されそうな伸光と重苦しい雰囲気のまま進みます。一体どうなる、登場人物はこの仕事を乗り切れるのかとドキドキします。しかし、作者は登場人物達を落とすだけではなく、きちんと新しいいきる道や考えを最後にだしてくれます。
前作から登場した田中くんが成長して「百万の提言より、ひとつの行動の方が役に立つ」その言葉でしっかりしたなぁとじんとしました。

「一人では出来ないことも誰かと協力すれば、出来るかもしれない。」そんな思いを持てる読後感に包まれます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 9 文学
感想投稿日 : 2017年9月11日
読了日 : 2017年9月11日
本棚登録日 : 2017年9月11日

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