悲劇の名門 團十郎十二代 (文春新書 805)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年4月20日発売)
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感想 : 8

初代〜8代目までは文献から歴史を追う形で勢いで読ませる。9代目がなぜ劇聖になったのか、10代目が團十郎の名をなぜ生存中に継げなかったかのところで、ブラームスとベートーヴェンの話が出てくるところが、クラシック専門のこの人「らしく」面白い見方だと思った。そして11代目も著者の思い入れが感じられる記述で好感。市川宗家だけではなくその他の家の歴史にも触れており、歌舞伎そのものの歴史を追っている形になっている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年12月10日
読了日 : 2011年12月10日
本棚登録日 : 2011年12月10日

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