一億三千万人のための 小説教室 (岩波新書 新赤版 786)

著者 :
  • 岩波書店 (2002年6月20日発売)
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本棚登録 : 1213
感想 : 139

高橋源一郎の誠実さがとても好きなんだけれども、だからこうして何冊も著作を読んでいるのだけれども、だんだん、あまりにも誠実過ぎるのではないかと思い始めた。高橋源一郎の求めるものは純粋すぎて、わたしは人間や社会はそれだけではいられないところがあると思っていて、そういうぐちゃぐちゃもやもやの中で求めるからこそ意味があるのだと思うんだけど、高橋源一郎の目指すもの評価するもの見ているものはあまりにも純粋すぎる、誠実すぎて、逆にうそっぽく思えてしまう。妬み嫉み、なのかなあ。ゲンちゃんとわたしのあいだに齟齬が生じ始めている。あいかわらず、小説やら文学やらに対するこどものように無垢な、ひたすらな愛情はひしひしと伝わってきました。そういうところ、大好きなんだけど。どうしてこんなにもやもやするのかうまく言語化できないのがもどかしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年7月18日
読了日 : 2013年7月18日
本棚登録日 : 2013年7月17日

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