私は先に三國連太郎の「王将」(1962)を見ているので、この阪東妻三郎の「王将」は最初のうち物足りなく思ったのであるが、実はそれは大きな間違いで三國連太郎の「王将」が傑作になったのは、この阪妻の演技があまりに素晴らしいものであったから、三國が頑張ったのだと分かる。
阪妻のを見てしまうと、今度は三國の演技は阪妻を意識しすぎてややケレン味が強いように感じる。そういう意味では芝居というのはむずかしいものだ。
でも、どっちも面白いので観る人は両方とも見て、どこがどう違うのかを考えるとけっこう頭の体操になると思いますね。
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非ホラー部門
- 感想投稿日 : 2011年11月18日
- 読了日 : 2011年11月18日
- 本棚登録日 : 2011年11月18日
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