権力者たちが若者の命をもてあそぶ娯楽に興じるというテーマはそれこそ昔からある話で、映画でも古くは「ベンハー」なんかもそうだし、シュワちゃんが出た「バトルランナー」とかもあるし、日本でも「ボトルロワイヤル」があった。
この映画もまさしくそのカテゴリーのど真ん中なのであるが、(掛け値なしに)全米大ヒットになり、続編がなんとパート4まで企画が通っているというのだから、見に行かないわけにはいかない。
で、どうだったかといえば、まず第一に主役のジェニファー・ローレンスがやっぱりいい。この人は「ウィンターズ・ボーン」で注目された若手女優。美人というわけじゃないが、味のある顔をしているのである。この子を起用したことが大きい。あと、大人の脇役にドナルド・サザーランドやらウッディ・ハレルソンなんかも出ているから安定感はある。
脚本のほうもまあよく出来ていて、24人の若者が入り乱れて戦うという設定は凡庸な脚本家では、とっちらかったストーリーになるのだが、そこは上手に枝葉は切り捨てている。
だが、これが今年一番のエンターテインメント映画かといえば、「うーん、そこまではどうかな」という感じもありますね。やっぱりどこまでも青少年向けの映画です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
非ホラー部門
- 感想投稿日 : 2013年8月25日
- 読了日 : 2012年10月6日
- 本棚登録日 : 2013年8月25日
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