人を育てる期待のかけ方

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン (2011年8月16日発売)
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■スタイルを反映したVSSの描き方
STEP1:その人らしいヴィジョン(ゴール)を描く
- 考えること
 ゴールに向いている内容、ゴールの高さなど
- 考えるポイント
 好きな領域・嫌いな領域を考える
 得意な領域・苦手な領域を考える
 目標設定は高いほうがいいか、手が届きそうな目標がいいか
 成長を目指すのが向いているのか、成功を目指すのが向いているのか

STEP2-1:その人らしい、最もストレスのないストーリーを描く
- 考えること
 ゴールを目指すにあたり、その人が最もストレスのない目指し方
- 考えるポイント
 物事に対する態度 / 人に向き合う態度
 個人プレーが得意か、チームプレイが得意か
 リーダータイプか、フォロワータイプか
 ゴールを目指すスピード感

STEP2-2:ストーリーに逆境を埋め込む
- 考えること
 その人が陥りどうな逆境
- 考えるポイント
 失敗していること
 失敗の原因
 失敗しそうなこと

STEP3:ストーリー通に運ぶように、シナリオを用意する
- 考えること
 よい状態にないときにどのような態度・行動・言動をとるか
 順調な状態にあるときにどのような態度・行動・言動をとるか
- 考えるポイント
 忙しいとき / 体の調子が悪いとき / ピンチに陥ったとき
 苦手なこと、不本意なことをやっているとき
 人間関係がうまくいってないとき
 時間に余裕があるとき / 仕事がうまくいっているとき
 人間関係がうまくいっているとき
 チャンスへの向き合い方


■「期待」とは、あらゆる多様性を認めること
期待をかけるということは、その人らしさ、スタイルを認め、それに合ったゴールとそこに至る道のりを共有し、支援すること。
自分らしさをカミングアウトできる。それをその人のスタイルとして、それを活かした期待をかけられる。それが、期待の哲学。

■未知なる可能性をつぶさないために、すべては「点」から「線」へ
ゴールを達成した瞬間だけでなく、ストーリーの線上にいる時間すべてがその人らしく、その人にとって有意義な時間になり得る。

■「成功」はゲームオーバーではない
成功とは、ある目標を成し遂げること
成長とは、目標を達成したかどうかに関係なく、そこから何かを習得して、それを次のステップに活かせるようにすること
成長は1つのゴールの達成いかんにかかわらず、ずっと未来まで「線」が続いているイメージ
高めのハードルを設定し、失敗を積み重ねることが、成長にとっては大事なこともある
「振り返り」が人のさらなる成長を促す
その人の人生の、連続した時間軸の中にあって、その時間は後のその人の人生に少なからず影響を与える可能性がある、
期待をかけるということは、それだけの覚悟が必要

★期待は成長や成功を支援する欠かせないテクニック

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス書
感想投稿日 : 2013年8月18日
読了日 : 2013年8月18日
本棚登録日 : 2013年8月18日

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