経営視点の話。
インドやアフリカ諸国、ブラジルから、旺盛な需要を背景に革新的なグローバル企業が生まれ、強力な競合相手となる。
競合が脅威となる理由は企業の身軽さであり、企業が身軽でいられるのは「他の誰かが地道に整備した成果を低コストで利用できる」からなのだが、そのコストを誰が負担するのか、という観点はあまり出てこない。
後半、政府の方針策定についていくつか事例が紹介されており、規制の有効性や財政拡大についても触れてあるため、邪悪なレントシーカー的発想とは違うような印象を受け、少しだけほっとした。
労働力の需給ギャップ(理系の不足と失業者の増大)について、無責任な移民政策ではなく、労働者一人一人の適性に合わせた再教育と雇用プログラムの例があげられていた。この部分は読む価値はあったと思う。
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- 感想投稿日 : 2020年10月21日
- 読了日 : 2020年10月20日
- 本棚登録日 : 2020年10月10日
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