御宿かわせみ (26) 長助の女房 (文春文庫) (文春文庫 ひ 1-77 御宿かわせみ 26)

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  • 文藝春秋 (2002年8月10日発売)
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【8作収録】
・隠居したものの、町内を歩き回って金を受け取り、時には事件を解決しようとすらする元同心。現役の同心にとって面白くないばかりか、下手をすれば恐喝になるということで周囲は心配するが・・・
・舟に風呂を設置した湯舟の船頭が殺された。最後の客である男女が取調べを受けた後日、今度はその女のほうが別の船頭と殺されているのが発見された。二つの事件は同じ犯人によるものなのか
・神林家代々の千手観音を落としてしまった香苗。取れた腕の修理は職人の留守で叶わず、仕方なくそっくりな別の観音像を借りたところ、その背中から大麻が入った袋が発見された
・岡っ引としての功績に対してお上から褒賞を受けた長助。周囲が喜びに沸く中、女房のおえいは、昔江戸追放になったはずの男を近所で見かけ、嫌な予感に胸を騒がす
・宗太郎の患者の一人が闘病の末に亡くなった。息子は東吾の弟子で、東吾は弟子の母違いの妹の存在を知り心配する。しかし、よく分別を弁えて妹を遠ざけ、嫁入り先まで探してやるのだった
・子ができないために婚家を出された女が、復縁を頼みに婚家へ行ったきり行方不明になる。30年前からまるで年を取らない尼が信仰する人魚神に、子宝祈願に行ったのではないかと思われたが・・・
・源三郎の妻・千絵の付き合いで外出したるい。同行した夫婦の妻と偶然出会った夫婦の夫が恋仲になり、二人揃って夜に姿を消した。翌日、女のほうが遺体で見つかり・・・
・子さらいが数件発生した。金を払った家は皆無事に子供を取り返しているが、最初の1人だけが帰ってこない。調査をする東吾や源三郎は、やがて下手人は子供のようだと気がつく

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2009年4月29日
本棚登録日 : 2009年4月29日

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