すごく面白かった!です!
タイトルを見たとき,何か卑猥なものかと思ってしまいました。笑
実際は違い,(いや,ある意味では正しいかw)「さる女子大で文章創作の講座を受け持つ著者が,その作品を通じて,女子大生の頭の中を解剖」したという本。
とにかくここに掲載されている女子大生の文章は秀逸。みんな小説家になれるんやないか?と思ってしまいましたw
掲載にあたって,著者の文章校正が多少なりとも入っているでしょうが・・・・。
今の女子大生はヤバい。
ヤバいというのは本当に便利な言葉ですねー。まさにその通り。ヤバいんです。何がどうヤバいかと問われると,具体的に答えづらいものがありますが。
決して,人生観ちゃらんぽらんだとか,算数ができないとか,そういうんじゃありません。
女子大生の頭の中がそのまま映し出されているような小説。観点も,切り口も面白い。性や暴力もついても,「創作」として自由闊達に書かれています。昔だったらきっとかかれなかった内容。
この本の刊行年からすると,私がちょうど大学生だったころ。
つい最近まで大学生だった私からすると(と,言ってもいいよねw)結構何編かは共感できるというか,この気持ちわかるなあというものもありました。
筆者の世代からすると,度肝を抜かされるような感じなんでしょうか。
しかし,著者のコメントが・・・どこぞの年頃の娘を持つパパのよう。笑
小説の筆者への配慮もあってか,そうするどい分析のコメントなんかはなかったかも。
それにしても著者はこの授業面白いだろうなあ。派手な顔をした女の子がすごく繊細な小説を書いたり,ぜんぜん化粧っけのない地味な女の子が,性的な内容を書いたりと,その本人と小説=頭の中のギャップを楽しめる。
だれがどの小説を書いたかは,著者にしかわからない。著者だけが持っている秘密。
・・・楽しそう。
女子大生がヤバいです。さくさく読めるのでかなりオススメ。
女子大生の頭の中をのぞいてみたい方はぜひご一読あれ。良い意味で裏切られます!
- 感想投稿日 : 2012年3月17日
- 読了日 : 2012年3月13日
- 本棚登録日 : 2012年3月13日
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