このお話で、不思議と心が暖まり、優しい気持ちになったという人は、数少ない共感者かもしれないです。お互いが、お互いの。
私はとても、ほっとした気持ちになりました。生きてる間にこのお話に出会えてよかった。
どこか現実味のない少女のような主人公が、恐ろしくて悲しい過去を、子供の頃に一緒にいた男の子と振り返っていくお話。その中で次々と明らかになる、ショッキングな出来事。でも、その出来事よりも、登場人物の内面に起こっていることが、手にとるようにわかる感じがしました。
私はどこかいつも、自分がふわふわと浮いていて、みんなと同じ人生を歩めないように感じていることがあります。
それが苦痛だった20代だけど、30代になって、それを受け入れはじめている自分もいます。
目に見えない大切なものを。人の気持ちを。自分の受け取る力を育てることの大切さを。
普段気にして生きていること、それでいいんだよ。って言ってもらえたような本でした。
星5つ!
(37歳にて読了)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年12月16日
- 読了日 : 2023年12月16日
- 本棚登録日 : 2023年12月16日
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