クルーグマン教授の経済入門

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2003年11月1日発売)
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原題1:The age of diminished expectations. (3rd edition, 1997)
原題2:Japan’s Trap (1998)
著者:Paul R. Krugman
訳者:山形浩生

・サポートページ
http://cruel.org/books/diminishj.html

【目次】
刊行によせて(ポール・A・サミュエルソン 90年5月) [003-004]
目次 [005-007]
凡例 [010]
序 [011-016]
はじめに [017-024]

第1部 経済のよしあしの根っこんとこ 025
1 生産性成長 029

補足 生産性と競争力 043

2 所得分配 046

3 雇用と失業 058


第2部 相も変わらぬ頭痛のタネ 067
4 貿易赤字 071
貿易赤字のどこがいけないの? 073
なぜ貿易赤字? 082
貿易赤字はなくせるか? 088

補足 通貨の切り下げは、いいこともあるんだよ、というお話。 092

5 インフレ 095
インフレのコスト 096
インフレ退治のコスト 101
で、この先は? 106


第3部 政策問題 109
6 ヘルスケア(医療) 112
医療問題 114
なぜシステムはノーといえないの? 117
医療改革 121
  悪者探し/中央集権システム/管理競争
医療は自然治癒するか? 126

おまけの解説 日本の医療問題[山田謙次] 128
  アメリカの医療問題に関する注釈/日本の医療問題に関する注釈

7 財政赤字 133
財政赤字なんかこわくない!? 134
国の貯蓄率 136
財政赤字を許しちゃう人たち 141
  財政赤字は無害――左からの議論/財政赤字は無害――右からの議論/財政破綻の問題
身動きとれない財政赤字 153

8 激闘! 連邦準備銀行 157
連邦準備銀行って何するところ? 158
マネタリスト、コガネ虫、合理的期待形成 160
ヴォルカーの勝利 164
90~92年の不況――準備銀行の不手際 168
ケチな連邦準備銀行 171

9 ドル 176
貿易赤字の削減って本気? 177
ドル政策 181
下げるって、どんくらい? 184
ドルは下げたほうがいいの? 187

10 自由貿易と保護貿易 190
保護貿易の政治学 191
保護貿易の(大したことない)害 193
保護主義と貿易赤字 196
保護主義の経済学的な根拠 199
保護主義の見通し 206

補足 貿易紛争のコスト 207

11 日本 211
日本のちがい 214
日本人が攻めてくる! 221
そんな大きな問題なの? 229
どうしよう 231
日本の自爆 234


第4部 砂上の楼閣ファイナンス 239
12 アメリカ版住専の危機 243
危機のはじまり 244
すっからかんか倍付けか―― 81~89年 247
責任のなすりあい 249
倉庫に鍵をかける 251
まだほかにもあったりする? 254

13 まるはだか 258
尻の毛まで抜かれて――ロイズと「顔[ネーム]」たち 259
ロイズ――ちょっと変わった市場 260
  運営管理者 VS「顔[ネーム]」/ロイズの凋落
どうにもならない銅のはなし 270
市場の「コーナリング」 272
  住友商事の成功/住友商事の失敗

おまけ 企業ファイナンス 280
財産はどこから湧いて出たの? 282
効率の向上 286
契約の不履行 289
妥協した見方 293
なぜそんなに儲かるヤツがいるの? 295
なぜ80年代に? 302

訳者のおまけのおまけ解説 企業の財務構造のかんたんなおはなし 305

14 グローバルファイナンス 313
グローバル市場ってどんだけグローバル? 315
第三世界の累積債務 317
  追加融資か見逃すか/「エマージング市場」現象/テキーラ効果
G7と政治的協調 328
  相互依存の経済/協調の大したことのない重要性/なんか悪さはするの?
ヨーロッパの痛貨問題 334
  ヨーロッパはどこがちがうか/ドイツ覇権/ドイツ再統一とEMSの瓦解/アメリカにとっての教訓


第5部 アメリカの未来 341
15 ハッピーエンド 345
生産性の復活? 345
生産性革命――今か、それとも決して? 349
生産性急増の効果 352

16 急降下不時着 355
29年再び? 356
楽天的すぎる危機 358
アメリカの債務危機 362

17 ただよう 366
ただよう10年 367
未来をふりかえって 370
終わりのゲーム 371


番外編 日本がはまった罠 375


あとがきと解説とか、そんなもの [406-434]
総論 406
なんだね、このふざけた訳は? 407
この本はなぜクールか 413
クルーグマンせんせいのこと 416
  〈貿易に関するはなし〉
  〈為替がらみのはなし〉
  〈立地と都市に関するはなし〉
  〈アジアに関するはなし〉
  〈複雑系のはなし〉
  〈その他雑文〉
おまけについて 426
おわりに(98年5月 バンコク/香港/品川にて 山形浩生) 428
文庫版への付記(2003年10月 品川/マニラにて 山形浩生) 432

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 330.経済学 総合
感想投稿日 : 2016年1月6日
読了日 : 2016年1月6日
本棚登録日 : 2016年1月6日

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