真田太平記(一)天魔の夏 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1987年9月30日発売)
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本棚登録 : 2367
感想 : 249
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あまり歴史に明るくない人からしたら、一番最初に出てくる登場人物「向井佐平次」でまず「誰だよ!!」とスタートします。

物語は急に負傷した足軽の救出劇から始まるのだが、それだけでも「なぜ足軽を?」とかの疑問で結構引力ある。そこに、最初から色気があるものだから気になってしょうがない。物語が盛り上がるのはやはりあの銭湯界隈だとは思われる。そして、この巻の最後はあの時代の区切りで区切られる。

私は池波正太郎を初めて読ませてもらったが凄く親切な書き方だ。歴史小説を読む時に登場人物の多さと普段目にしない言葉のオンパレードでストーリーより人物や読み方や意味の方が気になる事が多いが、この本はほぼほぼ無かった。作者の力なのか編集者の思惑なのかわからないけど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月16日
読了日 : 2024年3月15日
本棚登録日 : 2024年1月16日

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