実際に出会ったら速攻で面食らってドン引きしちゃいそうなハルコ女史。
我が道をブルドーザーのごとく突き進み、周りの人も嫌悪感を抱くか否か以前に彼女のペースに飲み込まれてしまっているような勢い。
そんな勢いに身をゆだねて(というよりも”飲まれて”という方が適切かも)しまうと、辛辣な意見もハルコ女史の湧き出る自慢も、嫌な感じに聞こえず受け止められてしまうのが不思議です。
「あぁ、そうねー」「そうかもしれないなぁ」と相槌を打ってしまうような意見を臆することなくどんどこ放ってくれるのが魅力的。
こんなアクの強い人も、小説という異次元で出会う分には”高みの見物”ゆえに楽しくていいですね。
林真理子さんの小説は「葡萄が目にしみる」以来四半世紀ぶり位に読んだけど、この人の作品はやっぱりとてもテンポがよくて読みやすいな…と再確認しました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年12月6日
- 読了日 : 2016年12月6日
- 本棚登録日 : 2016年11月26日
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