戯言シリーズ三作目。首吊学園と呼ばれる怪しい高校から少女を救い出そうと潜入する主人公。
電子ロックの密室からバラバラ死体出てきたり、ミステリの形式は備えているが、びっくりするくらい拍子抜けの真相かつその明かし方も凄い。
また作者後書で、この小説に何のテーマもない、無為無想の物語との独白。やっぱり、この人は凄い。
誤解なくいえば、エンタメ、デスゲーム小説として読めば、粗製濫造の今と比べると、2002年時点でこれは凄く、今でも古さを感じさせない小説であることは間違いない。
が、前二作ほどの熱量はなく、それを読んでないのに本作から読むのもやめたほうがよい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
推理小説
- 感想投稿日 : 2021年7月24日
- 読了日 : 2021年7月24日
- 本棚登録日 : 2021年7月24日
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