自宅本。再読。中学生のとき以来かな。古城の建物に住む仮面の主人と幽閉された美少女。一年ごしに起こる殺人事件。
有栖川有栖の解説欄にもあるように、凡手にかかるとギャグにしかならない設定であるが、幻想的なラストも印象的で、やはり新本格らしい傑作。分量もちょうどよく読みやすい。やはり、登場人物を深掘りするようなエピソードがなく、記号的なのがよい。余分なペダントリーがないので、シンプルなパズラー小説として楽しめる。
一人称と三人称が交互に章立てされている、唐突な血液型論議、頭ひとつ分しか通らない密室の窓、えんじ色の絨毯に緑色の封筒(不自然じゃね?)、そして仮面の男。再読ということもあるが、こうして見ると伏線がシンプルで分かりやすい。
館シリーズの再読続けたいけど、暗黒館で心折れそうな予感。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年5月10日
- 読了日 : 2020年5月10日
- 本棚登録日 : 2020年5月10日
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