アルバトロスは羽ばたかない

著者 :
  • 東京創元社 (2010年7月27日発売)
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本棚登録 : 818
感想 : 171
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高校の文化祭で起きた飛び降り事件の真相に、過去の児童養護施設に纏わる4つの事件のモノローグを挟みながら迫っていく話。前作の物足りない部分を補うような、大仕掛けのあるミステリ。
これは面白いですね。

話自体はイヤミス度がかなりアップし、救いのない話かつ最終的にもハッピーエンドでもなんでもない。終盤は多重解決風の展開を見せていき、推理の楽しさを感じる小説。

前作「七つの海を照らす星」も十分楽しめるので、この小説を読む前に必読ですね。本作も数倍楽しめます。

タイトルは「アルキメデスは手を汚さない」に似ているなと感じました。青春ミステリとして、影響受けているのでしょうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 推理小説
感想投稿日 : 2021年12月27日
読了日 : 2021年12月27日
本棚登録日 : 2021年12月27日

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