高校の文化祭で起きた飛び降り事件の真相に、過去の児童養護施設に纏わる4つの事件のモノローグを挟みながら迫っていく話。前作の物足りない部分を補うような、大仕掛けのあるミステリ。
これは面白いですね。
話自体はイヤミス度がかなりアップし、救いのない話かつ最終的にもハッピーエンドでもなんでもない。終盤は多重解決風の展開を見せていき、推理の楽しさを感じる小説。
前作「七つの海を照らす星」も十分楽しめるので、この小説を読む前に必読ですね。本作も数倍楽しめます。
タイトルは「アルキメデスは手を汚さない」に似ているなと感じました。青春ミステリとして、影響受けているのでしょうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
推理小説
- 感想投稿日 : 2021年12月27日
- 読了日 : 2021年12月27日
- 本棚登録日 : 2021年12月27日
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