内向型人間について、非常に詳しく掘り下げられている。
外向型と内向型の違いは外部からの刺激に対する感受性の強さの違いであるというのがとても腑に落ちた。
私自身は典型的な内向型で、読み進める上で様々な事柄に説明がつけられる感じがして新鮮だった。
読んでいるうちに、「外向型の思考回路」も知りたくなった。外向型の人たちはものごとを同じように受け止めているのに、対応がうまいものだと何となく思っていた(優劣だと思っていた)が、そもそも受け取り方や感じ方が異なっていたというところが興味深かった。
例えば唾液の分泌量が多かったり、怒ると先に涙が出てきてしまったり、刺激に対して反応が大きいのもこの性質によるものかもしれない。
物事はそう単純ではないので、何でもかんでもこれで説明してしまうのはよくないと思いつつ、科学的に、実験を根拠に人間の生体として説明がつくのは非常に安心感がある。
特に、傷つきやすさですらこの「敏感さ」が関係しているという記述は、自分のことを「ちょっとしたことを気にしすぎ」とマイナスに捉えていたのだが、この性質を持つ人間の特徴であることがわかり少し嬉しさすらあった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年5月25日
- 読了日 : 2017年5月29日
- 本棚登録日 : 2017年5月22日
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