なんつー勘違い野郎なダルベールの書簡から第六章でゴーチェの本気を見た
ロゼットいい女すぎる
そして六章のロゼットの告白が素晴らしい
本当にいつの時代でも同じですね
私のまわりにも二三人ロゼットがいる
よくあることよくあること
「わたしは恋愛でも他のことでも無欲なの。――愛を利子付きで貸すなんて、嫌なの。わたしの愛は純粋な贈物よ」
「あなたと出会ったことは、なんという不幸!それなのに、もしやり直すとしたら、やはりまたあなたと出会いたい。――わたしは、あなたのつれない態度でも他の人の熱い恋よりも嬉しかった。(中略)ほんとに不幸な恋だけど、でも愛されずに愛することにも、物憂げな深い魅力があるのよ。自分を憶えてもくれない人をいつまでも忘れないのは、美しいことだわ」
可愛すぎるロゼット!ただの淫蕩な子かという印象から六章のこの告白で大逆転ですね。
一貫して耽美な世界。ダルベールが「幸福には当然淡い色が似合う。――幸福のパレットに載るのは、水の緑、空の青、藁の黄色だけ。」と言っていたけどまさにそんな色の小説。
新訳読みやすいですね。
下巻たのしみ
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- 感想投稿日 : 2008年10月18日
- 本棚登録日 : 2008年10月18日
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