ジョディ・フォスター似の美人物理学者による最新の時空論ということと、ひも理論ではないアプローチで余剰次元を論じているという、2点に興味を持って、読んでみた。
600ページを読み通すのは結構タフだが、最近、ひも理論系の本を立て続けに読んだので、なんとか、読み通せた。が、本当のところ、相対性理論や素粒子物理学の説明はもっとコンパクトにして、余剰次元の話に集中すれば、400ページ以下に分量を抑えることができて、一般読者にとって話は分かりやすくなったのではないかと思う。なんせ、タイトルの「ワープ」という概念が登場するのが、500ページを過ぎてからなのだ。(この辺が1点マイナスの理由)
ということを除くと、極めて知的にエキサイティングな本だった。確かに面白いが検証不能なひも理論に対して、彼女の理論は検証可能。かつ、2007年始動予定のCERN実験で検証されるかもしれない、とのこと。
なんて、おどろくべき、時代に私たちは生きているのだろうか!そして、私たちが何気なく生きているこの空間というものがいかに謎に満ちたものであろうか!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年5月3日
- 読了日 : 2007年9月29日
- 本棚登録日 : 2017年5月3日
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