人生は、だまし だまし (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2005年3月24日発売)
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感想 : 38

朝のNHK「芋たこなんきん」で、病院から1時帰宅した健次郎と秘書の純子さんの会話。

「シルクハットが似合う男になりたいって、、、。」
「紙のとは言ってません。」

ああいう大阪の大人の軽口。
しんどい時ほど相手を思いやって冗談を言ったりするのよね。
懐かしい気持ちで胸が一杯になりました。


「前から聞こうと思ってたんやけど、(そんな服どこで買うの?)」
って言い方も、よくするわー。
色んな大阪のおっちゃんやおばちゃんの顔を思い出した。
ちょっとホームシックかな、私。

大人の優しい男を演じた、國村隼(くにむら じゅん)さんは、京阪神の中年女性に「隼さま」と呼ばれているそうです。(西宮の友人談)
板尾さんが演じてた役は、藤本義一さんがモデルだったんですね。納得。

大阪弁が恋しくなって、田辺聖子さんの本を何冊か読みました。

一番笑ったのは、

「そうか、<家庭>というものは、人が、<面白疲れ>したときにいるのだ。

バクチ、漁色(ぎょしょく)、飲んだくれ、浪費、変態、ワルイことはたいてい面白いだろう。」

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感想投稿日 : 2007年4月30日
本棚登録日 : 2007年4月30日

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