5人の作家による少年探偵団に対する深いオマージュ。それぞれに乱歩作品の雰囲気をよく醸し出しており、楽しく読むことができた。
特に、藤谷治さんの『解散二十面相』は、二十面相のぼやき漫談を聞いているかのようで可笑しかった。少年探偵団や明智探偵のことを散々くさし、「面白いことっていうのは、自分で努力して作り出すものなんだ」と嘯く姿は、いかにも二十面相なら言いそうだと激しく首肯できた!
一気に少年時代の気持ちに引き戻してくれる作品だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文庫
- 感想投稿日 : 2017年1月8日
- 読了日 : 2017年1月4日
- 本棚登録日 : 2016年12月19日
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