検事の本懐 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社 (2012年11月6日発売)
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本棚登録 : 1416
感想 : 204
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皆さんのレビューが良かったので、読んで見ました。
結果、読んで良かった!
最近歳のせいか些細な事で涙してしまうけれど、この本も読む途中泣いてしまった。
各章に登場する主人公の周りの人々につい共感してしまって。
若い頃勤めていた会社では、真面目に誠実に仕事をしていたので、仕事ぶりはそれなりに認められていました。お世辞やおべっかは使えないし、美人でもなく、愛想もよくなかったけれど。
でも、今の会社ではそれではダメだなって思う。たぶん、認められるのは、上と仲良くやれて、愛想が良くて、プレゼンテーションの上手い人間。「真面目に働くとバカをみますよ、ここは」と若い同僚にも最近言われたし。
この小説の登場人物は、そんな私みたいにバカを見る人だらけ。その中で佐方検事は、「希望」。
まともに生きようとする人にも冷たい社会の中、佐方検事のような非凡な人間が現実にいたらよいなあと思います。できれば身近にいてほしい。
シリーズ本なので順を追って読もうと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2019年11月17日
読了日 : 2019年11月17日
本棚登録日 : 2019年11月17日

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