カーの歴史哲学(歴史そのものの捉え方)に関する主張を纏めた本。
論を縦横に何段も発展・展開させている上に抽象的な言い回しも多数ある為、まず流れを掴む事に大変苦労した。
本書のメインは「そもそも歴史って何?」という問題提起に対する持論を述べたⅠ章。歴史とは「単なる過去の連続的な事柄」ではなく、「現代の解釈によって変わりゆくイメージ」であると論じている。解釈する人や評価するその時代によって、事柄のイメージは変遷し得るものだと強調。そこで、解釈する側の歴史家の理解から研究すべし。という指摘に繋がるのが斬新だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史・自伝
- 感想投稿日 : 2014年4月12日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2014年4月12日
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