連作短編集かと思いきや、しっかりお話は繋がっている。
前作の『おそろし』からも繋がっているのには驚いた。
『おそろし』は妖や霊がメインだったけど
この『あんじゅう』に収められたお話は
どれもこれも妖よりも人の心が生み出すモノの方が怖いと
痛烈に思い知らされるものばかりだった。
『逃げ水』と『暗獣』は
妖(であるはず)のお旱さんとくろすけの可愛らしさに救われたけど
『藪から千本』と『吼える仏』はただただ人間の怨念って怖いと思わされた。
この2作からまた新しい味方が増えたってのはいいことだけど。
そして青野先生登場でおちかの周りはざわつき出す。
清太郎さん大変ですライバル出現です(笑)。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2014年3月10日
- 読了日 : 2014年3月5日
- 本棚登録日 : 2014年3月5日
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