あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店 (2013年6月21日発売)
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本棚登録 : 3492
感想 : 263
4

連作短編集かと思いきや、しっかりお話は繋がっている。
前作の『おそろし』からも繋がっているのには驚いた。

『おそろし』は妖や霊がメインだったけど
この『あんじゅう』に収められたお話は
どれもこれも妖よりも人の心が生み出すモノの方が怖いと
痛烈に思い知らされるものばかりだった。
『逃げ水』と『暗獣』は
妖(であるはず)のお旱さんとくろすけの可愛らしさに救われたけど
『藪から千本』と『吼える仏』はただただ人間の怨念って怖いと思わされた。
この2作からまた新しい味方が増えたってのはいいことだけど。

そして青野先生登場でおちかの周りはざわつき出す。
清太郎さん大変ですライバル出現です(笑)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2014年3月10日
読了日 : 2014年3月5日
本棚登録日 : 2014年3月5日

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