いまいち!
ミステリーとしてスッキリしない物語。
犯人や動機や犯行手段があいまいに終わってしまい、スッキリしません。読者に考えさせる余韻を残すというパターンのようですが、そういうの好きじゃないんです。
読み終わって、犯人が「あいつかー!」とか「そんな切ない動機だったのね」とか、そういうスッキリ感に加えて、何か考えさせられるような読後感があるのならいいんですけど、何が真実で、結局犯人は誰なのかを自分で考えるパターンは嫌いなんです(笑)
ストーリとしては、かつて名家で起きた大量毒殺事件。その犯人は?動機は?というのがインタビュー形式で明かされていくものです。
さまざまな人の証言から浮かび上がる人物像。捜査当時語られなかった証言。
しかしながら、淡々と証言が語られていく中で、クライマックスも感じられず、証言の関連性も理解できるところと理解できないところもあり、読解力がついていかず、ページが進みません。それでも、犯人は?その動機は?どうやってやったの?と残り少ないページで語られるかと思いきや、あいまいなまま終わってしまいます。
もやもやっと!
結局、ぐぐって他の読者の解説を読むことに。
あ、そういう意味があったんだぁ、とか、この人が真犯人、とか、いろいろ解説していただいて、ようやく納得感がありましたが、繰り返し言いますが、そういった小説は好きではありません。
これ、きっと奥が深い物語なのだと思います。玄人受けするような、自身が謎解きを楽しむ人のためのような..
そんな人向けなのかも
表面をさらっと読んで楽しみたい私には不向きな物語だと思います。
- 感想投稿日 : 2017年8月5日
- 読了日 : 2017年8月5日
- 本棚登録日 : 2017年8月5日
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