面白かった!
最後にそう来たか!ってなって読後感もスッキリ
満足感たっぷりの物語でした。
最初はファンタジー&SFの展開かと思っていましたが、しっかりミステリーとして仕上がっていました。
本当に死ぬ気なら1年待ちませんか?
確実に苦しまず自殺できる方法を1年後に教えてくれるという謎の人物との出会いを経て、何のとりえもない30代のOLがその1年をどう過ごすのかが語られます。
そして、3人の自殺者の謎を追いかける週刊誌記者。
この記者の視点と先ほどのOLの視点が交互に切り替わり物語が進んでいきます。
3人の自殺者は、人気絶頂ながら難聴になってしまったバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族の男性、30代のOL。
それぞれ死には自殺する理由がありながらも、なぜか1年生きた後に自殺しているという共通点があります。
なぜ、1年も自殺を待つ必要があったのか?
30代のOLはその1年の間に、何を考え、どう生きたのか?
そんなストーリが交錯する中で、明らかになる真実というところです。
結果、叙述トリックでものの見事にだまされてました。
すばらしい。スッキリ(笑)
さらに、1年後に自殺しようとしていた先ほどのOLの生き様もよかったです。自分自身の存在価値をそれこそ命を張って見出した彼女の生き様に心うたれます。
あんまり書くとネタバレになるので、これ以上コメントなし。正しくコメントするとネタバレにつながる(笑)
これはネタバレしないで読んでほしい物語です。
お勧め
- 感想投稿日 : 2017年12月23日
- 読了日 : 2017年12月23日
- 本棚登録日 : 2017年12月23日
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