のすりの巣 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2005年4月21日発売)
3.40
  • (18)
  • (97)
  • (113)
  • (24)
  • (3)
本棚登録 : 1006
感想 : 76
3

MOZUシリーズ第5段
しかし、残念ながら、評価はいまいち。
今までの作品に比べて、ミステリー感、サスペンス感に欠けるストーリ展開でした。

本作は、どちらかと言うと大杉がメインのストーリ
シリーズと謳っていても、もうメインキャストは、美希と大杉しかいません。あと、ジャーナリストの残間。この3人で警察内部の巨悪に挑んでいきます。

暴力団員が殺され、拳銃や麻薬が奪われる事件が発生。
別件を調査していた大杉は、この事件に巻き込まれ、「ノスリのだんな」と呼ばれる犯人を追い始めることに。
一方、美希は警察内で派手な異性関係の噂のある美人刑事かりほを要注意人物としてマーク。
暴力団員が殺された真相は?
ノスリとは何か?
かりほは一体何者?
といった展開です。

大杉と美希は前作の終わりで二人でハワイに行っており、いよいよ二人は恋人同士ということになるかと思います。
また、二人とも年をとったことにより、切れが無くなっており、尾行に失敗したりとエリート感が無くなってきました(笑)。
一方、謎の美人警部かりほも妖艶なイメージで描かれているものの、最後は、ヒステリックになってしまって、ちょっといまいち。
もっと、きれっきれの妖艶な女で終わってほしかった。

ということで、シリーズ4作に比べてちょっと残念な作品ではありましたが、それなりに楽しめました。

本作で大杉は脊髄痛めて、車いすになってしまいます。
二人の関係はどうなる事やら...

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2018年10月8日
読了日 : 2018年10月8日
本棚登録日 : 2018年10月8日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする