ル-ムメイト (中公文庫 い 74-6)

著者 :
  • 中央公論新社 (2006年4月25日発売)
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感想 : 814
3

面白かった
けど、帯に書かれている「いやぁ、まんまと騙されました」とまでは感じませんでした。
ふーんってな感じ。
そもそも、多重人格落ちは嫌いなんですけど...

ストーリとしては
大学入学し、上京してきた春海は、アパートを探すため、不動産屋を訪ねると、同じく京都から上京してきた麗子と出会います。
そして、二人は部屋をシェアして共同生活を送ることに。
いやぁ、あって、すぐに部屋をシェアするとかってします?
ちょっと無理があるのでは?

そんなある日、麗子が失踪。アパートの支払いを何とかする必要がある春海は先輩の工藤と麗子を探します。

結局、麗子は、二重生活をしていることが判明。
さらに、三重生活。名前も雰囲気も違う麗子。
そして、ついには、死体として発見されます。

麗子はいったい何者だったのか?
といった展開です。

工藤という名前が名探偵コナンを連想させます(笑)
そして、二人は、ついに真相にたどり着くわけですが...

さまざまな事件が一本に収斂されていくのはとってもスッキリ。
けれど、だいぶ設定に無理があるというか、展開に無理がるというか...

さらに面白い仕組みとして、モノローグ4を読む前に、筆者からのコメントが..

このコメント含めて、モノローグ4の必要性があちこちで語られています。
ごちゃごちゃ言わずに、執筆したんだから、読者に読ませろ(笑)

ということで、ちょっと面白い物語でした。
けど、多重人格落ちなので、そこはいまいち

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2020年8月15日
読了日 : 2020年8月15日
本棚登録日 : 2020年8月15日

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