悪の教典 上 (文春文庫 き 35-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年8月3日発売)
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3

面白かった!
教師がサイコパスの殺人鬼というホラーエンターテイメント
主人公は高校の英語教師 ハスミンこと蓮実聖司

上巻では
さまざまな出来事の問題解決にたいして、蓮実の裏の顔が徐々に語られ、読者側に開示されていきます
 カラスの退治
 女生徒の万引き処理とセクハラ対応
 体育教師の体罰の後始末
 カンニング対策
 モンスターペアレントの対応
 教師の男子生徒への同性愛
 そして自らの女生徒への淫行

さらに、蓮実自身の子供時代への振り返りがあり、共感性が欠如している殺人鬼として、邪魔者を躊躇なく排除していく姿が描かれています。

少年時代の友達の排除
いじめっ子の排除
自分の両親の排除

さらに、今の高校での
生徒の排除
モンスターペアレントの排除
同僚教師の排除

ひとつ前の高校での生徒たちの排除

さまざまな手段で邪魔者を排除し、学校を支配する蓮実
そして、徐々に違和感に気づき始める生徒たち
どうなる、どうなる
っていう展開です。

下巻に続く

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2020年11月14日
読了日 : 2020年11月14日
本棚登録日 : 2020年11月14日

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