面白かった。
ミステリーとしては、ちょっといまいちでしたが、エンターテイメントとしては楽しめました。
本題の虚貌とある通り、本書のテーマは「顔」にまつわる物語。
「顔」にもつコンプレックスや思いがあちこちに散りばめられています。
人はそれぞれ仮面をまとっている。そんなところが根幹にある物語です。
上巻では事件について描かれています。
21年前に起きた運送会社一家を襲った事件。
社長夫妻は惨殺。長女は半身不随、長男は大火傷を負います。
その事件の首謀者として3人の共犯者に嵌められた従業員の荒。
その荒が出所して、といった展開です。
その、共犯者達が、次々に殺されていきます。
犯人は荒なのか?
その真相を追いかける刑事の滝中。しかし、滝中も末期癌で行く末短く、自分の命が尽きる前に犯人を上げるべく捜査を進めます。
一方で、その滝中の娘はアイドルとして活動してきましたが、落ちぶれた生活を送っています。
さらにその娘が付き合っている男は21年前の事件の共犯者の一人。
その男も殺されるのか?
さて、どうなる?
といったところです。
上巻では、顔と言ったところでは、顔にあざをもった刑事がカウンセリングを受けていたり、自分自身の顔が醜いと感じ始めた滝中の娘の病んだ心だったり。
はたまた、捜査で似顔絵を描いたり
などなど
そうして、下巻に続きます!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2018年11月23日
- 読了日 : 2018年11月23日
- 本棚登録日 : 2018年11月23日
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