ビジネスモデル・ジェネレーション: ビジネスモデル設計書 ビジョナリー、イノベーターと挑戦者のためのハンドブック

  • 翔泳社 (2012年2月1日発売)
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感想 : 211
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「ビジネスモデルキャンパス」を用いて、新たなビジネスモデルを想像するための本。

とはいっても、この本はノウハウ集ではなく、ガイドブックや参考書といったもの。なので、まずはこの本のフレームワークを実践するのが重要。そのときのガイドブックとして活用するべき本。

ただ、本書では、すでにあるビジネスモデルの分析についても記載されています。GoogleやApple、WiiやPSPの違いなど
本書ではそれらをビジネスモデルキャンバスで視覚化して、わかり易く伝えています。こうして、今あるビジネスモデルをキャンバスで分析することで、まずはキャンバスを使える(理解する)ようにしていくのが第一歩かと思います。
そして、このキャンバスを使って、いろんなテクニックを使って戦略を練って新たなビジネスモデルを創造していこうという話になります。

本書では大きく5つの構成となっており
「Canvas」-ビジネスモデルを記述、分析、デザインするツール
「Pattern」-ビジネスモデルのパターン
「Design」-ビジネスモデルをデザインするためのテクニック
「Strategy」-戦略の再解釈
「Process」-それらを統合する包括的なプロセス
といった内容で記載されています。

また「ビジネスモデルキャンパス」には9つの構築ブロックが記載されています。
CS:Customer Segment
VP:Value Propositions
CH:Channels
CR:Customer Relationships
RS:Revenue Streams
KR:Key Resources
KA:Key Activities
KP:Key Partners
CS:Cost Structure
このキャンバスがとても重要。

ぶっちゃけ、本書を1回読んだだけで、使いこなせるとは思いません。やはり実践という意味で、やってみて、議論して、何度も繰り返していくのがいいのではと思います。

本書の一番の問題点は持ち運び出来ないこと!
とはいっても、本書自身のビジネスモデルキャンバスのVPが「ビジネスモデルイノベーションに関する、ビジュアル化された実践的で美しい本」ということなので、差別化ポイントなのですね。確かに目立つけど、本が大きくて通勤途中で読むことは出来ない(笑)
おまけに家の本棚にも入らない(涙)

この半分の大きさだったらVPは成り立たなかったのだろうか....

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2012年6月17日
読了日 : 2012年6月17日
本棚登録日 : 2012年6月17日

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