「よい企業が偉大な企業になるための特徴」が記載されています。
本自体は、読みやすいです。各章の最後に概要としてまとめがついています。
さて、その特徴とは
第5水準のリーダシップ(野心は会社のため
最初に人を選び、その後に目標を選ぶ(誰をバスに乗せるか)
厳しい現実を直視する(最後には必ず勝つ)
ハリネズミの概念(単純明快な戦略)
規律の文化(人ではなく、システムを管理する)
促進剤としての技術(新技術に振り回されない)
そして、それを地道に行動し続けることです。(劇的な転換はゆっくりすすむ)
これらの概念と、前書のビジョナリカンパニーで分析した4つの概念
時を告げるのではなく時計をつくる
ANDの才能
基本理念
基本理念を維持し進歩を促す
との関連付けがあるのもうれしい
一方で、つらかったところは、この本で紹介されている企業はほとんど知らないものばかり。なので、人名なのか社名なのかわからなくなったりと、そのところは読み返しが必要で、ちょっと苦労しました。
さて、本書で気になったところは
ハリネズミの概念
ハリネズミの概念とは、世界一になれる部分、情熱を持って取り組めるもの、経済的原動力になるもの、のANDとなる部分を見つけ出し、それを単純明快な概念として確立すること
やっぱり、好きなもの、勝てるものを一致させるのは重要かなっと
そして、企業についての本なのですが、やはりマネジメントに関するところが記憶に残ります。
「目標を決めて、それを実現する人」を選ぶのではなく、「最初に人を選んで、その後に目標を選ぶ」
これ、ちょっと驚きました。ちょっと思っていたことと違ってました。
さらに、モチベーションをあげさせることに努力するのは無駄であり、適切な人が乗っていれば、全員がモチベーションはすでに持っており、そのモチベーションを落とさせないことが重要。
とのこと。
これ、かなり重要かと思います。
適切な人をバスに乗せるといっていますが、それってほんとうにできるのかなっと(できたから、偉大な企業になれているんだろうけど)
最後に、「ストックデールの逆説」
どれほどの困難にぶつかっても、最後には必ず勝つという確信を失ってはならない。そして、同時にそれがどんなものであれ、自分が置かれている現実のかなでももっとも厳しい事実を直視しなければならない
うーん、むずかしいけど、心したいところです。
- 感想投稿日 : 2011年2月13日
- 読了日 : 2011年1月10日
- 本棚登録日 : 2011年2月12日
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