タイトルの通り「マーケティング戦略」の本です。
大学の教科書や診断士勉強として使うのに非常に適していると思います。
別にマーケティングに特化した職種の方だけが読むのではなく、ビジネスマンすべてにおいて、マーケティングという分野は必須な知識であると感じます。
僕自身、大学時代よりも社会人になってみて、そう感じるようになりました。
顧客や市場に対して、どのように消費行動をアプローチしていくのか、企業として大きな命題です。
いかに市場を選択し、
いかに市場を分析し、
いかに市場に対応するか
というのを考えるのが「マーケティング」です。
そして、本書は一般的な知識として学ぶことができると思います。
いわば、教科書ですね。
ただ、本書はタイトル通り、マーケティングではなく、マーケティング戦略ということで、戦略論的なアプローチも数多く登場します。
戦略論的なアプローチも必須でありますが、純粋にマーケティング手法を学びたいと思うとなると、やや期待通りではないところも多々あると感じました。
また、事例が古い。読んでいて、ピンとこないケースが多いです。
他の経営理論よりも最新の動向やアプローチ手法が日進月歩なのがマーケティングであると感じますし、そういったイメージを養成するには本書では適していない部分が多いです。
最後の方には、今時点で必要な根幹を担っている概念が多く登場します。(言葉も概念も進化・深化してますが)
「コミュニ・マーケティング」なんてまさにそれで、今まさに、そこからの派生がどんどんと生まれ深化していると感じます。
それにしても、もっともな基盤である「コトラーのマーケティング・マネジメント」などは読まないといけませんね。
- 感想投稿日 : 2012年6月2日
- 読了日 : 2012年6月2日
- 本棚登録日 : 2011年6月15日
みんなの感想をみる