武満徹エッセイ選: 言葉の海へ (ちくま学芸文庫 タ 26-2)

著者 :
制作 : 小沼純一 
  • 筑摩書房 (2008年9月10日発売)
4.10
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本棚登録 : 199
感想 : 8
4

音楽家武満徹のエッセイ。
面白かった。音楽家だからこその視点があって、「なるほど」と思うことが多かった。
言葉は思考を規定するものだけれども、実はそれは音楽にもいえる事で、音階が規定されていることで、
音楽の幅が狭まっているのではないかというようなことが面白かった。
他にもかれは自然を愛していて、自然の素晴らしさを言っており、自然に対する感性の大切さを言っていた。
また、日本の音楽と西洋音楽の違いを言っていて、西洋音楽が全体の構造を重視する一方、日本の音楽は日本の風土と関係があり、風のように音自体の移り変わりを大事にするようなものだといっていた。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2008年11月15日
本棚登録日 : 2008年11月15日

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