ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

  • プレジデント社 (2012年7月28日発売)
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やっぱり、なんていうか、こう言うとベタですけども、これからの時代も生涯学習の時代なんだと思いました。自分を変えたい人、既存の価値観と自分の価値観が合わないことに不安を感じている人、そういった人たちの盾となり安定剤となるような本だと思います。おもしろかったです。「漫然と迎える未来」には孤独だったり貧困だったりする未来が待っていて、「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生が待っている。そして、その「主体的に築く未来」にするためには3つのシフトが必要。第一は、ゼネラリストからスペシャリストへのシフト。専門技能を絶えず磨こうという話。第二は、性格の異なる3種類の人間関係を築こうという話。第三は、自分についてより深く理解し、価値観を再考し、そのうえで、情熱を持ってなにかを行う生活へという話。そうそう、ナルシシズムの話も載っていて、ジェネレーションYだとかZだとかでこれはあると思いましたね。自分の立位置が不安だと、ペラペラと自分の良いところややってきたことを喋り出すのってある。そうやって自分を安心させたいわけですが、それはそれで、自己中心的以外のなんでもないんですよね。けっこうみんな気付いていないと思いますが、こういうの、若い人に多いですよ。僕も若かったころそういう傾向はあったと思うし、周囲を見てそう感じてましたもの。自分たちが正しいとするんですよ。大学のランクが中くらいだとしても、もっと上のエリートよりも自分たちの方がバランスがよくて真っ当だと思っている。そういうのって今の若い人にもあります。で、原因は、そうやって自分を安心させないと、折れてしまうからなんです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 説明文
感想投稿日 : 2019年2月26日
読了日 : 2019年2月26日
本棚登録日 : 2019年2月26日

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