60回の渡英経験を持つ著者が綴るアッパーミドルのイギリス人たちの暮らし。
日英を比較した際、一概に善し悪しを論じることはできないが、明治以前の日本がそうであったように思う。
バブル期以降の日本は物質社会に拍車をかけ、大量生産、大量消費に邁進してきた。
本書で語られる全ての事柄に通じるが、国や行政のあり方自体が問題だ。
質実剛健、質素倹約。
かつて日本にもそうした文化が根付いていた。
いつまで経っても、何かの不安や焦燥感に右往左往する日本人は確固たる幸福論が見えなくなってしまった。
自律の意味が他力本願、人任せになってしまったのは悲しきことですね。
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- 感想投稿日 : 2023年1月21日
- 読了日 : 2023年1月21日
- 本棚登録日 : 2023年1月21日
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