結論から言うと、日本人はモノではなくサービスを買う。と、いうのが本書の論旨。
少子高齢化。超高齢化。そんな現状で、おひとりさま、未婚、離別、死別、子供の独立による一人暮らし世帯が2010年では1679万世帯。2035年には1846万世帯と予測される。
2035年には一人暮らし世帯の3分の2が50歳以上になる。
と、まぁ、序章は統計的な数字がずらっと並ぶわけですが。
読み通すと、暮らしのありかた、地域の在り方が、昔に戻りつつあるように感じる。
働き方もサラリーマンだけじゃなくて多様化なんて言うが、高度経済成長期前は、勤め人も入れば、夜勤も日勤も、魚屋も、桶屋も色んな時間帯のライフサイクルがあったわけだ。
これからは大型商業施設から、地域に根差した商店街が活性すると。そこに住む住人達でお金が回り成り立つ。
少子高齢化、働き方の多様化、んでもって、これからは生活の在り方が昭和以前に戻っていくってんだから、富国強兵、資本主義、市場主義経済ってのは、沢山の弊害を生んだんだね。
気付きというより、前々から思っていたことが、やっぱりなという確信を得た一冊でした。
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- 感想投稿日 : 2018年2月10日
- 読了日 : 2018年2月10日
- 本棚登録日 : 2018年2月10日
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