渇いた夏 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社 (2010年7月23日発売)
3.47
  • (6)
  • (19)
  • (25)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 157
感想 : 22
3



福島県のとある村。
冒頭から、読ませる凄惨な場面。
幼女への近親相姦。
蝉の音が嵐のように響く山の中。
20年の時を経て、主人公が生れ故郷へ帰る。
叔父の死の真相を掴むべく。

柴田氏にしては、じっくりとどっしりしたミステリ。教科書的な王道。これは良い。
衝撃的な結末。
愛も行き過ぎると狂気になるという陳腐になりがちなテーマだが、どこか爽やかさすら感じさせるのだから素晴らしい。

柴田氏の探偵ものは必ず、小料理屋の女将が登場するのだが、ありゃ良い具合だね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年2月1日
読了日 : 2018年2月1日
本棚登録日 : 2018年2月1日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする