福島県のとある村。
冒頭から、読ませる凄惨な場面。
幼女への近親相姦。
蝉の音が嵐のように響く山の中。
20年の時を経て、主人公が生れ故郷へ帰る。
叔父の死の真相を掴むべく。
柴田氏にしては、じっくりとどっしりしたミステリ。教科書的な王道。これは良い。
衝撃的な結末。
愛も行き過ぎると狂気になるという陳腐になりがちなテーマだが、どこか爽やかさすら感じさせるのだから素晴らしい。
柴田氏の探偵ものは必ず、小料理屋の女将が登場するのだが、ありゃ良い具合だね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年2月1日
- 読了日 : 2018年2月1日
- 本棚登録日 : 2018年2月1日
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