Bの戦場 さいたま新都心ブライダル課の攻防 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社 (2016年12月16日発売)
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生まれたときからブスの女性が、イケメン上司から「絶世のブス」だから好きだと言い寄られるお話

子供の頃の経験から憧れはあったけど自分は絶対に縁がないだろうからスタッフ側としてという理由でウェディングプランナーになった北條香澄
年下の新しい上司の久世課長は仕事もできるしイケメンで誰もが憧れる存在なのに
「ずっと…探していました。貴女のような、絶世のブスを」と告られる
美的センスが世間一般とズレているわけではなく、醜いものを醜いものとして好んでいるという久世課長の褒め言葉は、香澄にとって心えぐられるものだった

ブスとイケメンの歪な恋の攻防と、ホテルブライダルを舞台にしたお仕事小説

メインで描かれているエピソードは3つ
・美人で子持ちのバツ1の玲子のお客様が担当を変えて欲しいと言った事により担当を引き継いだ後輩社員の花岡さん
香澄ほどではないけれども良くはない容姿で愛嬌のある自分の存在意義
・フェアでサプライズプロポーズをしたいというMRからの依頼
プロポーズしたものの……
・ブッキングミスにより宿泊施設がないトラブル


表紙や挿絵では北條さんの顔が明かされていないけど、体型は普通で顔の輪郭も殊更なブサイクさを感じさせない
本文中でも語られているけど、清潔感はあるし、体型も太り過ぎではないし痩せすぎでもなく、服のセンスが悪いわけでもないし、メイクもしっかりしたナチュラルメイクなのにブスらしい
地味目の女性を見違えるように変身させるブライダルの美容師の腕を持ってしてもまったく歯が立たないほどってどんだけ?
体型が標準で顔の輪郭も普通なんだったらメイクでいくらでも変えようがある気がするが?
その表現が「どこまで筋金入りのブスなんですか」「霊長類最強のブス」という評価は信じられないけどね

久世課長の言葉
「普通、ブスが泣いても汚いだけなんですよ」
「ブスの涙が武器になるとでも思っているんですか」
というのはまぁ普通にハラスメントだし、状況が状況でも許されるものではないと思うけどね

とりあえず6巻で区切りがついているようなので、続編も読む

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年6月8日
読了日 : 2021年5月25日
本棚登録日 : 2021年6月8日

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